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弦楽器 Strings instruments

■Harp(ハープ) 音域:Cb-1-Gb6

47本の弦は変ハ長調の全音階にに移調されています。7個のペダルがあり、これらは全てのオクターブの同じ音名の弦の音に働き、音を変えることができます。ペダルを中段まで踏み込むと音が半音、更に下段まで踏み込むと更にもう半音高くなります。最高音のGb6はペダルによってG6, G#6も可能です。

7個のペダルが全て踏み込まれると、半音高い調になります。ト長調にする場合、Cb, Db, Eb, Gb, Ab, Bbのペダルを中段まで踏み込み、Fbのペダルを下段まで踏み込むことによって、C, D, E, Gb(F#), G, A, Bの音に変えることによって可能です。このようにしてハープは全ての調の音階を演奏することができます。

ペダルが全てのオクターブの同じ弦に作用するため、例えば、G#とGbの音を演奏することは不可能です。ただし、G#の音をAbの音に変えることによって演奏ができます。これを異名同音と言い、この方法によって演奏が可能になる場合があります。また、このペダルの効果により、極端な半音階フレーズは演奏不可能です。

調性が急激に変わる場合、ペダルを操作するための休みを与える必要があります。ハープは、両手の小指を除く4本の指で演奏されるので、最大8音までに制限されます。ハープの演奏効果でよく使われるのが、グリッサンド効果です。これは大変魅力がありますが、あまり乱用するとその効果を失いますので注意深く扱いましょう。


■Violin(ヴァイオリン) 音域:G2-E6

ヴァイオリンには4本の弦が張られ、G, D, A, Eの音に調弦されていています。4本の弦にはそれぞれ違った音色をしていて、高い弦(E弦)と低い弦(G弦)が、他の2弦(D弦とA弦)よりも力強さと豊かな響きを持っています。

ほとんどのパッセージは、数弦に渉るラインになり、連続性と表現性を考えながら弦を移行して演奏します。

■ストップ Multiple

隣あった2つの弦を同時に弾いて和音(2つの音)を演奏する奏法をダブル・ストップと言います。1つが開放弦の場合簡単に奏することができます。2音とも指で押さえる場合は1オクターブ以内にとどめた方がよいでしょう。ダブル・ストップは、譜表に掲載されている高さまでの音程なら安心して使えます。

3つの弦を同時に弾く奏法をトリプル・ストップ、4つの弦を同時に弾く奏法をクオドール・ストップと言います。これは主に力強い和音が必要なときに使われる奏法です。

トリプル・ストップおよびクオドール・ストップは、最大限の響きと演奏がしやすいように開離和音にします。また、できるだけ開放弦を使い,難しい運指を避け、ストップが連続する場合は共通音を残したほうが演奏がスムーズに運ぶでしょう。

■ピチカート Pizz-cato

弦を指ではじく奏法をピチカートと言います。ピチカートを連続で使うときにはスピードが限られていて、複雑なフレーズはなるべく避けたほうがよいでしょう。アルペジオにすることによって、ダブル、トリプル、クオドール・ストップによるピチカートは可能で、通常低い弦から高い弦へのかたちで演奏されます。

ピチカートはいくつか異なった効果を出すことが可能で、よく用いられるのにバルトーク・ピチカートがあります。これは、垂直方向に弦をはじき、指板に弦を強く当てることによって得られる音で、ドラマチックな効果などを出したいときに使われます。

■コン・ソルディーノ Con Sordino

コン・ソルディーノとは、弱音器をつけることを意味します。弱音器をつけると、弦の振動を抑えて音色を薄くすることができます。弱音器のつけはずしには、必要な休止が必要です。

■コル・レーニョ Col legno

弓をひっくり返して木の部分で弦を叩く奏法です。ほとんど音色を持たない、乾いた音がします。非常に短いパッセージやスタッカート、リズム的な効果に使われます。

■ハーモニックス Harmonics

弦の特定の位置に触れて、弦の振動を抑制することで出る倍音のことを言います。非常に繊細なガラスのような音の効果を得ることができます。

■運弓法 Bowing Technique

通常、スラーがなければ演奏者の判断により、ダウン・ボウ(下げ弓)とアップ・ボウ(上げ弓)を交互に行って演奏します。スラーの場合は、ダウン・ボウかアップ・ボウのどちらかをスラーの終わりまで使い、弦に弓をつけたままで演奏します。

基本的に弦楽器のスラーは管楽器と同様に扱われますが、弦が1つの弓(ダウン・ボウかアップ・ボウを持続した状態)で演奏できるフレーズは、管楽器に比べて短いのであまり長いスラーは避けたほうが良いでしょう。

力強い音が欲しいときにアクセント記号と同様にダウン・ボウが扱われる場合があります。また、弓を弦から離し、連続するフレーズをダウン・ボウで演奏すると最大限の力強さと強調を与えることができます。これをGrand Detache(グラン・デタシェ)と、言います。

その他、種々の奏法がありますがここでは以上の基本的な知識だけにとどめておきたいと思います。


■Viola(ヴィオラ) 音域:C2-C5

ヴィオラの音質は暖かく、くすんだ、少し引っ込んだ感じがします。そのため、音勢は他の弦楽器に比べて、また、柔軟性の点でも劣ります。

C弦、G弦、D弦は豊かな音を、A弦は鼻にかかるような甲高い音がします。ヴィオラではC5以上の音を使うのは避けたほうがよいでしょう。それ以上の音域では、音程が不正確になり、また、非常に甲高い音になります。


■Violoncello(チェロ) 音域:C1-G4

低音域と中音域では暖かい豊かな充実した音色がします。高音域では緊張した感じがしますが、鼻につくような音はしません。

チェロのダブル・ストップ、トリプル・ストップ、クオドール・ストップやアルペジオ、ピチカートでも、太い弦による共鳴で非常によく響き、効果的です。その場合、ヴァイオリン同様できるだけ開放弦を使い、最大限の響きを得るため、3音、4音の和音は開離位置にするのがよいでしょう。


■Contrabass (コントラバス) 音域:E0-C3

コントラバスは単独では、乾いた音になりがちになるので、チェロと重複するか、他の弦楽器の演奏している音域から離れすぎないようにします。

E弦はコントロールしにくく、音が不明瞭な感じになります。正規の弦楽合奏は、第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの4部から成り、コントラバスは低音を強調するためにチェロと重ねますが、いつでも低音を重複するのはサウンドを重くし、耳を疲れさすだけなので避けたほうが良いでしょう。


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