第5話 音名 (2)



(1) 幹音
(2) 派生音
(3) 異名同音
(4) 音高表示
(5) 変化記号の使用法



(5)変化記号 accidental(s)  英) の効力と記譜法

<調号の効力>

調号の効力



<臨時記号の効力>

(1)臨時記号のついた場所以降、同じ高さの音はその小節内に限り有効です。
つまり、octave以上離れた音同名音(Cis3やCis4の関係など。)や、小節を超えた同音に関しては無効です。

臨時記号の効力


(2)小節の途中で音部記号が変わっても、
音部記号が変わる前に付けられた臨時記号の音と同じ高さの音なら有効です。

音部記号と大譜表での臨時記号


(3)臨時記号のついた音が tie  英 によって結ばれ、 小節線を越えた場合は、
tie によって結ばれた音だけに有効で、それ以降の同じ高さの音には効力はありません。

tieとenharmonic


(4)調号が有効である音に臨時記号がついた場合、
臨時記号は調号で変化された音に重複されるのではなく、幹音につきます。

調号は無視されます。


<実用的な記法>

これまでの説明に用いた楽譜は各記号の原則通りにつくったものなので、非現実的なものでした。
実際の演奏に使用される楽譜はできるだけ紛らわしい部分をなくし、
誤奏をさける為にも、見易い楽譜にする必要があります。
そのために、原則として不要な部分にも注意を促すための記号をつけて間違いを防ぎます。

見易い楽譜にするために


楽曲は途中でしばしば転調をされるものなので、harmonyによる音の変化を的確に示す必要があります。
原則上不要と思われる臨時記号でもあえてつけているのは、
転調された部分を明確に認識させるといった、
理論的な意味合いがかなり強いという事を認知しておく必要があります。



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