クラシックのコンサート




2002年5月23日。

この日開催される、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の定演を聴きに、
東京上野の東京文化会館に行ってきた。

曲は、
シューベルト 交響曲 第5番 変ロ長調 D.485
ブルックナー 交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 (ノヴァーク版)
の2曲で、

指揮は飯守泰次郎さん、
そして、ヴァイオリニストの朝枝信彦先生がコンマスを務めた。

開場時間の6時にホールに入り、
当日券売り場で、予約しておいたチケットを受け取った。

そしてロビーに入ろうとしたところ、みぎー工房みぎーさんを見つけ、
一緒に中に入り、しばらくロビーで色々と話していた。

しばらくすると、指揮者の飯守さん他が、ホールで何やら解説を始めた。
それを聞こうとみぎーさんと席に入ったのだが、ここで、ふとあることに気付いた。

ん?C席・・・5階!?

チケットの席番号をみたら、5階 C席 ****の文字が!

チケットを受け取った時は後ろに人が並んでいたので、
確認せず慌てて買ってしまったのだが、
どうやら他の人のを間違えて受け取ってしまったようだ。

なので慌ててチケット売り場に戻り、チケットを交換してもらった。
もちろんS席とC席では料金が違うので、追加料金を支払った。

色々いっている内に時間はあっという間に過ぎ、
開演5〜10分前になった。
するとそこに、すぎやまこういち先生ご夫妻がご到着。
簡単に挨拶をし、席についた。


曲は上にも書いた2曲なのだが、どちらも初めて聴く曲だった。

最初はシューベルトの方だったのだが、
構成は、お決まりの4楽章形式の交響曲で、以下のようになっている。

第1楽章 アレグロ
第2楽章 アンダンテ・コン・モート
第3楽章 メヌエット、アレグロ・モルト
第4楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ

楽器編成もやはりこの頃のものなのでやや小さく、
フルート、オーボエ*2、ファゴット*2、ホルン*2、弦5部というもの。


この曲はハッキリとした構成で解りやすく、
しかも編成が小さいため、朝枝先生の弦をしっかり観察することが出来た。

他の弦の方には失礼なのだが、朝枝先生は他の方とは大きく異なっていた。
Soloがなかったのでセクション弦から朝枝先生の音だけ聞き分けることは出来ないが、
動きが違うのが特に印象的だった。

吹奏楽部時代に、
「演奏の時に、楽器だけではなく体を動かして曲に乗ることが大事。」
とよくいわれたのだが、これがここで大きく影響しているのがよくわかった。

他の人は弓を動かす一定な動きしかないのだが、
朝枝先生は曲に合わせて体も一緒に動いている。

楽器だけでなく、体全体で音楽表現しているのだ!

もちろん体を動かすのはプロには珍しくないことだが、
朝枝先生の動きはそれとも異なり周囲を圧倒するような素晴らしさで、
完全に曲と同化していた。

これにより初めて聴くこの曲の世界に浸透し、楽しく聴くことができた。


曲が終わると、15分間の休憩。

みぎーさんとロビーですぎやま先生ご夫妻を探した。
すると、すぎやま先生は喫煙コーナーにいらっしゃった。

すぎやま先生によると、次の曲はDQの管編成と同じらしい。
パンフにあった編成と照らし合わせると、見事にそのままだった。

実際の楽器を用いて作編曲をしたことはないので、
管編成による違いなどをいまいち把握できていないのだが、
すぎやま先生によると、
DQ1〜7までの曲を全て同じ編成にすることにより、
統一感を生み出しているのだそうだ。
しかも2管編成ならばどの楽団演奏するのにも困らない。
こういった考慮もされていて、改めて先生の偉大さを感じた。


すぎやま先生が席に戻ると、
今度は先生と奥様と、DQコンサートの企画担当である、
クリエイティブUのスタッフのWさんにお会いした。

スコアや18日の惨劇など、色々楽しく話しているうちに第2部が始まった。


次の曲は、上に書いたとおりブルックナーの「ロマンティック」。

曲はこれまた4部形式。

第1楽章 (躍動的に、速すぎず)
「ある中世の町の夜明け。町の尖塔から鳴り響く目覚めの鐘の音。
(中略)森はひそかな音を立て、鳥がさえずる。
かくしてロマン的な情景が次々に繰り広げられる」

第2楽章 (アンダンテ・クワジ・アレグレット)
「巡礼者たちの夜の行進」

第3楽章 (スケルツォ〜トリオ)
「狩を表現する音楽で、中間部トリオは狩の途中の食事に際して演奏される民謡の舞曲である」

第4楽章 (躍動的に、速すぎず)
「民衆の祭り」

(パンフレットの解説より引用)

それぞれ楽章には上のような解説がついていて、
ブルックナーの意思がここで表現されている。

編成は、上にも書いたとおり2管編成のやや大規模のもの。

フルート*2、オーボエ*2、クラリネット*2、ファゴット*2、
ホルン*4、トランペット*3、トロンボーン*3、テューバ、
ティンパニ、弦5部


演奏はしっかりとまとまっていてかなり良かったのだが、
曲自体がちょっと個人的に合わなかった。

まず、楽章1つ1つが長い!
どの楽章も「あ、これはノンストップの曲なのか」と感じるほどの長さで、
しかも曲中に頻繁に「山」と「谷」があり、その度に終止があるため、
曲をあらかじめ知っていないとどこで終わるのかさっぱり分からない。

公演後にすぎやま先生がとても面白い表現をなさっていたのだが、
批評的な内容なので、とりあえず書くのは控えようと思う。

確かに構成やオーケストレーションに色々と工夫がされているようで、
キチンと聴くと面白い曲なのかもしれないのだが、
楽譜なしで初めてこれを聴いてこの曲を理解するのは難しいように感じた。

しかし朝枝先生の演奏をみるとそれも忘れる。
曲の構成が朝枝先生の動きと同期しているため、
「ここはこういう風に主張してる」などということが鮮明に解り、
大変勉強になった。


曲が終わるとオーケストラのコンサートでは恒例の、
盛大な拍手コールが延々と続いた。
異様に長かったのでにわかにアンコールを期待したのだが、
残念ながらそれはなかった。


これも終わりみぎーさんとロビーに出ると、
やはりすぎやま先生は喫煙所にいらした。
この後、解散まで先生に色々とお話を聞かせて頂いた。

オーケストラやDQの話、ブルックナーの感想、
僕の大好きな「レスピーギ」の話、
などなど、色々楽しいお話を聞くことが出来た。

その後、先生の奥様、クリエイティブUのWさん、
そして今日の主役である朝枝先生と合流し、
闇夜の上野公園(楽屋前)で少し立ち話をした後、
すぎやま先生と朝枝先生に握手して頂き、先生方は車で帰られた。

すぎやま先生ご夫妻、そして朝枝先生、
今日は本当に楽しい思い出をありがとうございました。


色々な意味で本当に楽しくためになる、すばらしい演奏会だった。
今まではあまりクラシックの演奏会に足を運ぶことはなかったのだが、
すぎやま先生に曲の聴き方などを教わったので、
これからは、色々な演奏会へ足を運んでみようと思う。



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